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携帯電話で脳神経が減っていく!

携帯電話も有害電波を出していることをご存知ですか?
今回はエコリフォームのお話しを離れて、みなさんがお持ちの携帯電話の話です。

携帯電話で脳神経が減っていく!

NO.167 食品と暮らしの安全 2003年 3月1日発行

携帯電話の電磁波が、脳の神経細胞を少しずつ破壊することが世界で初めて確認されました。毎日携帯電話を使い続けることで、徐々に脳細胞が減少していく可能性があるのです。
脳神経細胞が少しずつ減っていくということは、いわゆるボケ(老人性痴呆症状)を早める可能性があることになります。
実験を行ったのは、スウェーデンのランド大学神経外科のリーフ・サルフォード博士らのグループ。
これまでもラットの実験で、携帯電話の電磁波曝露により、血液中の有害物質が脳に入るのを防ぐためのバリア(血液脳関門)に穴があくという実験を行っていました。今回の実験でも電磁波曝露後 8 週問経過してもバリアの漏洩は続きました。
今回はさらに実験を進めて、血液脳関門の漏洩が、実際に脳神経に悪影響を及ほすかを確認したものです。

基準値の 1/100 で神経細胞にタメージラットを 8 匹ずつ 4 つのグループに分けて、さまざまな強さの電磁波を 2 時間浴びせました。電磁波の強さは、現在の携帯電話の基準値であるの 1/1O,1/100,1/1000に相当する極微量な強さ。
曝露から 8 週間後にラットの脳を調べたところ、基準値の 1/100 の曝露だったラットでも、脳内の死滅した脳神経の数が増えることが確認されたのです。電磁波の強さが大きくなるにつれて破壊される神経細胞の数も増えるという結果。
この種の神経細胞のダメージは、即座に顕著な健康影響として現れることはありません。しかし長期的には脳神経の数が減っていき、本来老年で現れるボケの症状が早まる可能性があるのです。ヒトの 10代に相当するラットで影響今回の実験では、生後 12週~26週のラットを使用。人間に当てはめればちょうど 1O 代に相当します。世界的に携帯電話の使用頻度が最も高い傾向にある世代です。 「若い世代の発育過程の脳の状態については、社会が特別な注意を払う必要があるかもしれない。成長過程は特に影響を受けやすいからだ」 「発育途上の若い人たちが、毎日携帯電話を使い続けることで、数十年後、中年にさしかかったときに思わぬ影響がでてくる可能性は否定できない」とサルフォード博士らは論文の中で指摘しています。イアホンマイクを使って、携帯電話のアンテナを頭から離せば、今回影響がでたレベル以下に電磁波曝露を減らすことは可能になります。(植田)

携帯電話の電磁波で卵が死んだ

NO.168 食品と暮らしの安全 2003年 4月1日発行

送電線や家電だけでなく、携帯電話の電磁波も胎児に影響が出る可能性があるという研究報告があります。妊娠中に携帯電話を持ち歩く場合は、電磁波曝露を減らすよう工夫しましょう。送電線や家電製品に使われる商用周波数(50~60Hz)の電磁場には比較的多くの研究があり、流産の可能性も指摘されています。携帯電話の場合は、急速に普及したため、生体への影響についての十分な研究がないのが現状です。しかし、鶏の卵を使った実験で、孵化率に影響が出るという実験がありました。

鶏卵の死亡率が 6 倍に

鶏卵の死亡率が 6 倍に実験を行ったのはフランスのユービシエール・シモ博士たちのグループ。60 個の卵を孵化器にいれ、その上 1cmの位置に携帯電話を配置しました(図 1)。実験の間は連続して通話状態にして電磁波を連続曝露。2日おきに卵をチェックし、死亡した卵を確認しました。
同じ実験を 3 回おこなった結果、 なにもしなかった卵のグループの平均死亡率が 1l.9%なのに対して、電磁波を曝露したグループは 72.3%と、6倍になるという結果でした。
携帯電話が置かれた場所の周辺に死亡卵が多い傾向にあり(図 2)、特に孵化の初期の死亡率が高い傾向があると、博士は述べています。

妊娠中に使わないよう勧告

フランス政府は、携帯電話を使用する場合のアドバイスとしてイアホンマイクの使用を勧めていますが、特に妊娠中の女性に対する勧告として、イアホンマイクを使ったときに携帯電話がお腹の近くにこないようにという注意をしています微量の電磁波による生体影響の研究で長い歴史をもつロシアでは、政府の電磁場防護委員会が、携帯電話に対する予防措置として、16 歳以下の子どもや神経症の症状のある人へ使用しないよう勧告すると同時に、妊娠中の女性にも使用中止を勧めています。
バッグに携帯電話を入れて持ち歩く場合、お腹に近いと受信時に電磁波をあびてしまいます。できるだけ体から離したところに入れて持ち歩くようにしましょう。(植田)

日本でもSAR値公開

NO.162 食品と暮らしの安全 2002年10月1日発行を森下が編集

ようやく日本でも頭部に吸収される電磁波の吸収率を示すSAR(局所比吸収率)を通信会社のホームページで閲覧できるようになりました。
すでにSAR値が公開されているイギリスでは、政府が、値の少ない機種を選ぶことを勧めています。
有害電磁波対策先進国スウェーデンのエリクソン社とソニーの折半会社、ソニー・エリクソンの機種が低SAR値機種の上位を連ねている様子です。

<HP抜粋例>
TU-ka
携帯電話機の比吸収率(SAR)について
この携帯電話機【TK12】の SARは 0.617W/kgです。
「au電話の比吸収率について」
この携帯電話機【C1001SA】の SARは 0.963W/kgです。

自動車後部座席左側での磁場測定結果※参考までに左の図は自動車の走行中と停車中 (アイドリング状態) での有害電磁波の発生状況のグラフです。
走行時に一番強く発生しているのはタイヤの補強用スチールワイヤから発生している磁場です。(製造段階でこのワイヤーが磁化され磁石になってしまうというのです)
しかもこの電磁波は通常の電磁波測定器(50・60HZ)では測れない低周波数なのです。
ほかにも同じような気づかぬ事が有りそうです・・・。

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