食品・生活用品の添加物について(2)
エコ・リフォームとは直接関係ありませんが、アレルギーの原因物質はいたるところに存在しています。
食品添加物はもっとも注意すべきもののひとつです。今回は調味料についてです。
食品添加物の危険性 食品添加物の使用目的と問題点
調味料
調味料は狭義にさらに、調昧料、甘味料、酸味料の3つに分かれます。
A.調味料
もっとも代表的なものが「○○素」としておなじみの「グルタミン酸ナトリウム」です。
グルタミン酸ナトリウムそのものには、それほどの毒性はありませんが、そのかわりやたらと何にでも大量に使われます。特に中華料理では多く使われ、1960年代にアメリカで中華料理を食べた人が頭痛や
吐き気、腕や首のしびれを起こすということで問題になり「中華料理症候群」といわれました。
なお、1976年、国立ガンセンター研究所の実験でグルタミン酸ナトリウムを焦がすと発ガン性が出たという報告があります。調理中、熱したフライパンなどにいきなりグルタミン酸ナトリウムを入れないよ
う注意してください。
B.甘味料
甘昧の添加物の代表は「砂糖」ですが、合成甘味料は主にカロリーを控えるための低カロリー甘味料として開売されてきました。
もっとも多く使われているのは砂糖で・同じ天然糖の仲問であるブドウ糖、異性化糖、水飴などがそれに続き使われています。ちなみに砂糖およびその仲問は・アメリカでは食品添加物になっていますが、
日本では食品になります。
合成甘昧料としては「グリチルリチン酸ニナトリウム」「サッカリン」「サッカリンナトリウム」「アスパルテーム」があります。サッカリン」「同ナトリウム」は発ガン性があるということで、1973年に一時禁止されましたが、すぐまた認可され使われています。砂糖より数百倍甘く、現在でも低カロリー甘味料に使われています。
サッカリンの有害性が指摘されたことから、その代替として使用されてきた合成甘昧料に糖アルコール類があります。「D一ソルビット(ソルビトール)」はバクテリアに分解されにくく、虫歯になりにくい甘昧料として用いられます。多量にとると下痢の危険性はあるものの、サッカリンのように発ガン性は報告されていません。同じ仲問に「マンニット」「キシロース」、天然甘味料扱いの「マルチット(マルチトール)」があります。なお、最近の研究で、サッカリンそのものに毒性はなく、むしろこれに含まれる不純物に有害性があることがわかってきました。とはいっても、残念ながら、消費者にはどんなサッカリンが使用されているかまではわかりません。特に輸人食品には低純度のサッカリンが使用されている可能性もあります。
C.酸味料
酸っぱさを味つけるのが酸昧料ですが、軽いものから強烈なものまでいろいろあります。
レモンの酸っぱさの成分が「クエン酸(カリウム)」で清涼飲料水をはじめ多くのものに使われています。毒性はあまりないとされていますが、大量にとったときに呼吸困雛、けいれん、チアノーゼが見られます。酢の酸っぱさの成分が「酢酸」で、これも多量にとると中枢神経や腎臓への障害があります。
その他、とりすぎに気をつけたい酸味料として「コハク酸」「アジピン酸」「グルコノデルタラクトン」「乳酸ナトリウム」「フマル酸(ナトリウム)」などがあります。酸味料は続いて説明する酸化防止剤やPH調整剤としても使用されます。