耐性菌(抗菌グッズ、除菌グッズ、芳香剤)
薬用液体せっけんや、除菌クリーナー、抗菌靴下、抗菌下着、抗菌タイル、抗菌トイレなどなど。
「清潔好きが流行(はやり)」人を生きづらくしていると思います。
なぜなら本来、体に持ち合わせた良い菌も悪い菌も、良い菌が守っていてくれた、いわゆる免疫抵抗力のあらわれです。
しかし「清潔好きが流行(はやる)」ことで抗菌グッズ、除菌グッズ、芳香剤などが生活にあふれ、どんどん免疫抵抗力を失い風邪をひきやすくなったり疫病にかかりやすくなったりします。農薬・化学物質による清潔に頼らず、菌に強い体をつくるには避けた生活をお勧めします。
間違った健康・安全生活用品で暮らすと、水質悪化や浄水器からの有害物質の溶出や健康食品で健康になりながら毒物を摂取し、防ダニ(防虫)、防カビ剤により影響を受け、有害電磁波による被曝を受け、家畜や野菜の抗生物質やホルモン剤などで人体は影響を受け蓄積を続けています。
人は弱るいっぽうで、弱るとさらに強い薬で治療します。一方バクテリアやウイルスは複合的に繰り返す動植物の抗生物質などにより、より強いものへと進化しています。
最強ウィルスにも効くと開発されたバンコマイシンという抗生物質すら効かない(耐性菌VRSA:バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)いわゆるインベーダー細菌のことです。アメリカの西ナイル熱や香港の肺炎に酷似しています。
西ナイル熱は蚊から感染するが今のところ全てのワクチンが効かないなど治療法がなく、もっぱら蚊に刺されないように対策するだけだったとか。(昨年末)
いま不気味に流行り出した「なぞの肺炎」重症急性呼吸器症候群(SARS)が香港、台湾、シンガポール、カナダなど各国に拡散しつつある。(15.3/31現在14カ国に上るが現在沈静後潜伏中の様子)
症状は:胸部レントゲン写真で肺炎、または呼吸窮迫症候群の所見を示す者または、原因不明の呼吸器疾患で死亡し、剖検により呼吸窮迫症候群の病理学的所見を示した者(備考)重症急性呼吸器症候群は、発熱、呼吸器症状に加え、頭痛、筋硬直、食欲不振、倦怠感、意識混濁、発疹、下痢等の症状を伴なう。
これからも次々と薬の効かない怪病・難病がいつ流行して日本に上陸するのもおかしくない環境だと想像できます。地球の危機の中でも最も早い危機の可能性があるのではないでしょうか。(15.3月著)
こういったウィルスなどは、すべての方が発症するわけではなく、遺伝子に欠損があったり抵抗力の弱った人が多く犠牲になっていることを付け加えておきます。
★現在黄色ブドウ球菌(MSSA:メチシリンという抗生剤に感受性を示す とMRSA:メチシリンに耐性を示す)は健康な人の10人中2人の割合で鼻や皮膚に定着しています。この菌の伝播は接触と短距離の飛沫で、菌だけが空気中を漂って感染することはありません。しかし保菌者との直接接触だけでなく菌が付いた物を別の人が触り間接的に伝播することが多いため、関わる人たちはそれに対する知識と注意が必要になります。
有効な抗生剤は少ないですが消毒薬は通常のもので十分有効ですので、介助者はうがいと手洗い消毒でかなりの感染防止になると思います。常在菌と呼ばれる日常生活の中にある細菌と同じように、MRSAも他の菌や人体の防御機能のなかでバランスをとっており、症状を出すことなしに存在していることが普通なのです。
では、どのような場合に、MRSAにより感染症が引き起こされたと考えるのでしょうか?
MRSA感染症の患者背景として、次のようなことが指摘されています。まず乳児のアレルギーの抗生剤の多種多様使用により皮膚では「とびひ」が増えている。また一般的には広範囲なケガやヤケド、手術後などの局所的な感染防御力の低下などです。発熱などの症状を伴って血液、髄液、胸水、腹水、関節液など本来無菌の検体や傷口からMRSAが検出された場合は感染症と診断でき、有効な抗生剤などによる治療が必要になります。しかし、抗生剤の乱発は症状を悪化することが多いのです。
(医療・福祉情報誌 第16号より森下が一部改編)